2006年9月 7日

幻の大会宣言

リレー・フォー・ライフのフィナーレで読み上げられた大会宣言が日本対がん協会のサイトに掲載されている。

大会の前々日に僕のもとに草稿が送られてきた。とても認められる内容ではない。

まず、長すぎる。一日歩き終わって、こんなに長い宣言を聞かされるのは苦痛だろう。短く刈り込まなければ。

検診による早期発見・早期治療が、がんを抑えるための最も効果的な方法だ

こんなことは、がんになっちゃったサバイバーからすれば、あまり聞きたくないだろう。少なくとも、がんで妻を亡くした僕にとって早期発見・早期治療という大方針には反対しないが、がんになってしまってからの不安や苦痛を取り除くことにもっと目を向けてほしい。

そのほか「深い衝撃」「不安にさいなまれる」「苦しむ」というネガティブな言葉がならぶ。楽しい1日の最後に、現実を思い起こさせる厳しい言葉は聞きたくない。

RFL前日に以下の宣言案を急いで送ったが、全く反映されなかった。

 3人に1人ががんになると言われる時代です。それなのに、どうしてがんになるとこんなにも不安になるのでしょうか。適切な治療が受けられない、知りたい情報が手に入らない、心のケアが得られないなど、必要なサポートが必ずしも十分ではありません。  一方で、不安を和らげてくれるものもあります。それは家族や友人、サポーターたちのやさしさであり、思いやり、愛です。愛するものたちが手を取り合い、勇気をもって病と闘い、病になっても安心して生きられる社会がきっと実現できるでしょう。  サバイバー、その家族、サポーターたちが集う「リレー・フォー・ライフ」が日本でもスタートしました。ここで点した希望の灯を、これから広く日本各地へ、そして明日に生きる人たちにリレーしていくことを誓います。

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